20140413-2
先ほどの記事の北野神社ののち、歩いてもうひとつの北野神社へ。
新井薬師近く。境内にいると、どこからか子供のはしゃぎ声。
隣に公園があり、わんぱくたちが池でタモ網をふりまわしていたのでした。
この神社には2対の狛犬。
その1
全国各地でよく見る顔である。
過剰なまでに筋肉ムキムキなのが、かろうじての特徴かしら。
筋肉事情にはあかるくないが、相撲取りと呼びたくなる太ももだ。
その2
これも、東京ではよく見る顔。
しかしこいつは背中がすごい。
亀の甲羅にも見まがう、突起のならぶ背中。
(さすがに筋肉ではないよね、筋肉かな)
このしっぽの具合も、日本画で亀がひきずっている長い藻のようである。
こうなると亀にしか見えなくなってくるので危険だ。
子犬は 魅惑的なボディーラインをしていた。
(これも夕方なので写真が暗くて悔しい)
彼らのおかげで、この神社でも収穫があったといえる!
そして・・・
何気なくきつね氏に挨拶し、
(かなり睨まれている)
何気なく視線を下げたところ、
おや、きつねの足元に何か落ちている。
これはもしや。回りこんでみる。
小さなきつねが3体。
うち2体(台座に載っているもの)は、ボロボロになりすぎて原型をとどめていない。
残りの1体は、りりしく歯を剥いている。
こんなにきれいな顔立ちをしているのに、ここで枯葉にまぎれて、ひっそりと。
たまに出会う光景だが、そのたびに、うつくしさに胸を打たれる。
職人が魂をこめてつくって、昼夜神社を見守り続けて、
でも彼らは目立たない存在だから、誰も気づかないうちにこうして欠け、すり減り、場所を動かされてしまう。
威厳たっぷりに社殿を守る狛犬も素晴らしいが、
わたしはこうして片隅にどけられている彼らこそ、最大の愛情をもって接したいと思っているのです。
■2014年4月13日 東京都 中野区新井薬師近く、北野神社
帰り道もやはりLynyrd Skynyrdなのでした。
ちなみにこのバンドとの出会いは、ロブ・ゾンビ監督の映画でFree Birdが流れていたこと。ロブ・ゾンビ大好き!
(殺人鬼ファミリーが銃でドカドカ撃たれるシーンに使われている)
この曲、That Smellも良い。
Lynyrd Skynyrd:That Smell(1977)