2014-01-01から1年間の記事一覧
神社には、四季折々のお供えがある。 冬には、こんなものも。 う、おはずかしながら、柑橘類にあかるくない。 はっさくかな? なんだろな? 余談だけれど、柑橘類のなまえって、すてきなものがおおいよなあ。 はっさく、ぱんぺいゆ、すだち、かぼす、ぶしゅ…
いぜん、ぼろぼろになった狛犬を、ゾンビ犬としてご紹介した。 今回はとくに、身体が欠けてしまった狛犬をまとめてみます! 神社で行きあうと、なかなかどうして、目を奪われる。 薄暗い神社の、ひっそりした片隅で、 ごっそり顔が落ちている。いちど、首も…
狛犬のスキンを撮りまくるこころみ、うっかり忘れそうになりつつ、なんとか継続中である。 晴れていて陰翳がくっきりだった。 ざらざら、苔もまじってぶつぶつ。 こちらはすべすべ。さわったときの、ここちよい感触をおもいだす。 桃色と黄緑色。しっぽのあ…
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』(1967)の原題からの、記事タイトル。 タイトルのセンスがないから、どんどん拝借していくぜ! 自室の壁では、このポストカードは『Faster, Pussycat! Kill! Kill!』のとなりに位置している。 巨乳だいす…
せんじつ虫歯治療をしてきた。東京の歯医者さんは、すごかった。 診察室では、先生もスタッフも「こんにちはー!」と遊園地のキャストさながらのお出迎え。 レントゲンでは、若い男性歯科医に「これ咥えてください」と口をあーんさせられ、 機械が安っぽいイ…
前回の予告どおり、ここ最近のきつねをあつめました! まずは、お気に入りのかわいいやつ。 ぴんと立った耳がチャームポイント。なにが聞こえるのかな~? よだれかけが短いのもかわいい。 目がくりくり、ちんまりしていて、やさしげだ。 ぼんやりした輪郭も…
きょうはなんの日? 映画『ハロウィン』でおなじみ、マイケル・マイヤーズの日でございますね! いちゃつくカップルを討伐したあと、電話ごしの妹の声にドキドキしている変態お兄ちゃんの図。 シリーズ作品がたくさんあるなかで、「わが心のマイケル・マイヤ…
自分にあうストレス発散方法をみつけるのって、思いのほか難しいですよね。 わたし、社会人になってから、ようやくみつけたんです。 おしゃべり? 食事? カラオケ? 否! 深夜のホラー映画、これしかないっ! 今年は『エルム街の悪夢』シリーズ、初見にして…
こんにちは。秋の晴天と台風がめまぐるしい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。 わたしはというと、1本100円のレンタルDVDで夜な夜な癒されているところです。 というのも、ようやく筋肉ぶつかる系アクション映画の魅力がわかるようになりましてね…フ…
タイトルは泉鏡花の小品から。「ちょいとあやし」と読む。 ささ、これから数記事にわけて、帰郷の折にみつけた狛犬をならべていくわけです。 なかでも今回は、エゲツナイ狛犬、これでいきましょう! まずひとつめの神社。新興住宅街のなか、見過ごしそうにな…
お彼岸ちかく故郷はくもり空、でした。 彼岸花きづいたら咲いていた。 神社の彼岸花は、隅でひっそりかたまっている。 このさりげなさが、こわい! 花がひらくまで存在を意識しないから、「いつのまに、そこに!」とおどろく。 真っ赤な花をつけたまま、ひょ…
狛犬についての夢をいちどだけみたことがある。 顔がごっそりと落ちて穴になっている狛犬の写真を、撮っている夢だ。 なんだそりゃ。 夢というものにとても興味があって、昔からこちゃこちゃ調べたり読んだりしている。 小説では、内田百閒『冥途・旅順入城…
夜は涼しく、秋らしい虫の鳴き声だ。 今日は中秋の名月、わたしの実家のあたりでは「お月見どろぼう」の当日です。 実家を離れれば故郷が懐かしくなるけど、実家に戻るとさほど地域に思い入れのない不思議。 引っ越してきた土地だからなあ。 みんなで夏を見…
心待ちにしていた映画、『消えた画 クメール・ルージュの真実』の公開がはじまった。 クメール・ルージュの粛清により、みずからも家族を失ったリティ・パニュ監督。 13歳でフランスに亡命したのち、映画監督になり、クメール・ルージュにかんする映画を撮り…
せんじつ古本屋にて衝動買いを決行したんであるが、 そのうちの1冊が『マヤ・インカ神話伝説集』(松村武雄編、世界思想社)。 中南米の神話をあつめたもので、ゆるい語り口、神々はいきいきと好きかってし、残虐な場面もけろりと描写、とても面白い読み物…
こんにちは。台風、大丈夫ですか。 ぼんやりと窓から雨をみていると、これがどうも、飽きないもんだなあ。 細かい水粒がプランクトンみたいにうようよ漂いはじめたら、合図。 さあっと降りだすと、雨粒はいちめん均等になっているようで、けっこうムラがある…
『たてがみ』の記事にて、タテガミぺったんこの例としてこの狛犬をおみせしたのを覚えておいでだろうか。 薄い。薄いうえに、形にもさほど特徴がない。 狛犬博愛主義者のように気取っているが、神社の階段をかけあがり(ひとりで)、木々のなかをかけぬけ(…
こんばんは。 ブログをはじめて、はや3か月。 おもう存分、狛犬を語りたいよ、洋楽をききたいよ、映画や小説でもりあがりたいよ、 「しかも気兼ねなく感覚的な言葉ばかり使って、だ!」と 好きほうだいしているけれど、意外に多くのかたが読んでくださって…
たてがみを鑑賞するさい、彫りのこまやかさ以外にも、みるべき点がある。(断言してみた。) それが立体的であれば、なおおもしろいのだ! たとえば、このような。 流れ渦まく毛並だけでもうつくしいのに、その毛先の陰翳がくっきり、 木漏れ日の陰翳ととも…
6月もなかばになると、とつじょあらわれてぎょっとする、あじさいの花。 「あじさいおばけ」とよんでいる。 夜にみると、深緑とむらさきの大ぶりがぞよぞよかたまり、いかにも幽霊じゃないか。 (おっと、おばけと幽霊はゲンミツには別物だ!) もう枯れか…
さて、凝る性格である。 知らない土地ではかならず狛犬がきになるし、同じ曲をくりかえし聴いて長年にわたり飽きることはない。 すきな小説に出会えば、その作家の作品をたてつづけに読みこむし、1冊をなんども読みかえす。 とにかく凝る。 聖地巡礼という…
せんじつ読んだ本は、皮膚についてかかれていた。 まず、この区別を前提にする。 ①感覚(外部からの刺激を受容) ②知覚(感覚からえた情報を中枢神経系により解釈) これにしたがうと、耳や目は「知覚」としての聴覚・視覚をになっているといえる。 そして皮…
泉鏡花の文章で、狛犬を描写したものがあったので、抜粋。 (略)案内者の横面へ、出崎の巌をきざんだような、径へ出張った石段から、 馬の顔がヌッと出た、大きな洋犬(かめ)だ。長啄能猟(ちょうたくよくりょうす)――パンパンと厚皮な鼻が、鼻へぶつかっ…
かつて自刃のあった邸宅のとなり。 いまはサラリーマンが煙草をふかす公園が隣接し、 近くには大道路に大病院、オフィス、身綺麗なひとが行き交う街のなか。 戦争文学を薄っぺらいkindleで読んでしまった気分だ。(kindle持っていないけど) せんじつ、乃木…
小さいころの映画体験はなかなか強烈な印象を残すけども、そのうちのひとつが、平成ガメラシリーズ。 大人になって思い返すと、『ガメラ3 邪神覚醒』は はじめて「ぬらぬら光るものの不気味さと魅力(エロチックさ、が近いかも)」を知った映画だった。 あ…
過去のフォルダをあさっていたら、かわいい子犬がふえていたので、 それをまとめてみようと思いたつ! まずは、スタンダードな姿勢のやつ。 おなか、たぷたぷ! 伸びあがっているやつ。にょきっ! がうーと威嚇しているけなげなやつら。 こいつをミニラと呼…
ロードムービーを好んで観る。いまのところ、これがいちばん! モンテ・ヘルマン監督『断絶』(1971) わたしの未熟な「言葉」をうかつにあててはいけないな、と思わせる凄味のある作品。 なので、多くを語るのはひかえます! このジェームス・テイラーの気…
狛犬がすきで、すきすぎて、 「お稲荷さん? ちょっと興味ないかな~、ホラあくまで狛犬がすきなんであってさ。狐じゃないんだよね」 などと気取っている時期がありました、最近までは。 しかし狐たちも表情豊かですばらしいんだなあ。 これはもっとも愛して…
うちにある本。 ルドンです。 中にはこんな図版がいっぱい。 そう、みな目がすごいのである。 なぜこんなものを引っ張りだしてきたかというと、 このごろ立て続けに観た映画で、目にまつわる表現が印象的だったため。 燃える小屋をみつめる男性のアップ。彼…
いまさらだけど、先日ようやく(愛する)ロブ・ゾンビ監督の最新作『ロード・オブ・セイラム』を観た。 評価はさまざまだが、ワタシはこれ大好き。 街は暗くて地味で登場人物は下品だ。閉塞感のある空間が息苦しい。 内臓ずるずるスプラッタシーンもある。目…