噛む飼い犬より噛まない狛犬

このごろは飼い犬とも仲がいいよ

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つめ

いぜんこんな狛犬をご紹介したのを、覚えておいでだろうか。 そう、フレディさんとなづけた、爪がするどい子犬である。 あなたは呼んでません。 狛犬いろいろ爪もいろいろ、 こんかいは、いろんな爪をとくとご覧あそばして! まずは、爪に魅力をかんじるきっ…

あわあわ

あわあわあわただしくって、困ってしまう。 おちつくまでの、がまんがまん。 いぜんたちよった神社を、ちらりと。 年も新たになったのに、去年の赤い葉がまだしっかりと掴まっている。 去年、去年というと、古文でおそわった「去年」を「こぞ」と読むのが好…

季のもの -4

神社には、四季折々のお供えがある。 冬には、こんなものも。 う、おはずかしながら、柑橘類にあかるくない。 はっさくかな? なんだろな? 余談だけれど、柑橘類のなまえって、すてきなものがおおいよなあ。 はっさく、ぱんぺいゆ、すだち、かぼす、ぶしゅ…

欠け

いぜん、ぼろぼろになった狛犬を、ゾンビ犬としてご紹介した。 今回はとくに、身体が欠けてしまった狛犬をまとめてみます! 神社で行きあうと、なかなかどうして、目を奪われる。 薄暗い神社の、ひっそりした片隅で、 ごっそり顔が落ちている。いちど、首も…

はだえ -2

狛犬のスキンを撮りまくるこころみ、うっかり忘れそうになりつつ、なんとか継続中である。 晴れていて陰翳がくっきりだった。 ざらざら、苔もまじってぶつぶつ。 こちらはすべすべ。さわったときの、ここちよい感触をおもいだす。 桃色と黄緑色。しっぽのあ…

BLOW-UP

ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』(1967)の原題からの、記事タイトル。 タイトルのセンスがないから、どんどん拝借していくぜ! 自室の壁では、このポストカードは『Faster, Pussycat! Kill! Kill!』のとなりに位置している。 巨乳だいす…

こいぬ -2

自分にあうストレス発散方法をみつけるのって、思いのほか難しいですよね。 わたし、社会人になってから、ようやくみつけたんです。 おしゃべり? 食事? カラオケ? 否! 深夜のホラー映画、これしかないっ! 今年は『エルム街の悪夢』シリーズ、初見にして…

アンティーク

こんにちは。秋の晴天と台風がめまぐるしい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。 わたしはというと、1本100円のレンタルDVDで夜な夜な癒されているところです。 というのも、ようやく筋肉ぶつかる系アクション映画の魅力がわかるようになりましてね…フ…

一寸怪

タイトルは泉鏡花の小品から。「ちょいとあやし」と読む。 ささ、これから数記事にわけて、帰郷の折にみつけた狛犬をならべていくわけです。 なかでも今回は、エゲツナイ狛犬、これでいきましょう! まずひとつめの神社。新興住宅街のなか、見過ごしそうにな…

季のもの -3

お彼岸ちかく故郷はくもり空、でした。 彼岸花きづいたら咲いていた。 神社の彼岸花は、隅でひっそりかたまっている。 このさりげなさが、こわい! 花がひらくまで存在を意識しないから、「いつのまに、そこに!」とおどろく。 真っ赤な花をつけたまま、ひょ…

さよなら夏

夜は涼しく、秋らしい虫の鳴き声だ。 今日は中秋の名月、わたしの実家のあたりでは「お月見どろぼう」の当日です。 実家を離れれば故郷が懐かしくなるけど、実家に戻るとさほど地域に思い入れのない不思議。 引っ越してきた土地だからなあ。 みんなで夏を見…

季のもの -2 

こんにちは。台風、大丈夫ですか。 ぼんやりと窓から雨をみていると、これがどうも、飽きないもんだなあ。 細かい水粒がプランクトンみたいにうようよ漂いはじめたら、合図。 さあっと降りだすと、雨粒はいちめん均等になっているようで、けっこうムラがある…

薄あじ

『たてがみ』の記事にて、タテガミぺったんこの例としてこの狛犬をおみせしたのを覚えておいでだろうか。 薄い。薄いうえに、形にもさほど特徴がない。 狛犬博愛主義者のように気取っているが、神社の階段をかけあがり(ひとりで)、木々のなかをかけぬけ(…

たてがみ

たてがみを鑑賞するさい、彫りのこまやかさ以外にも、みるべき点がある。(断言してみた。) それが立体的であれば、なおおもしろいのだ! たとえば、このような。 流れ渦まく毛並だけでもうつくしいのに、その毛先の陰翳がくっきり、 木漏れ日の陰翳ととも…

季のもの

6月もなかばになると、とつじょあらわれてぎょっとする、あじさいの花。 「あじさいおばけ」とよんでいる。 夜にみると、深緑とむらさきの大ぶりがぞよぞよかたまり、いかにも幽霊じゃないか。 (おっと、おばけと幽霊はゲンミツには別物だ!) もう枯れか…

はだえ

せんじつ読んだ本は、皮膚についてかかれていた。 まず、この区別を前提にする。 ①感覚(外部からの刺激を受容) ②知覚(感覚からえた情報を中枢神経系により解釈) これにしたがうと、耳や目は「知覚」としての聴覚・視覚をになっているといえる。 そして皮…

隣人

小さいころの映画体験はなかなか強烈な印象を残すけども、そのうちのひとつが、平成ガメラシリーズ。 大人になって思い返すと、『ガメラ3 邪神覚醒』は はじめて「ぬらぬら光るものの不気味さと魅力(エロチックさ、が近いかも)」を知った映画だった。 あ…

こいぬ

過去のフォルダをあさっていたら、かわいい子犬がふえていたので、 それをまとめてみようと思いたつ! まずは、スタンダードな姿勢のやつ。 おなか、たぷたぷ! 伸びあがっているやつ。にょきっ! がうーと威嚇しているけなげなやつら。 こいつをミニラと呼…

みち

ロードムービーを好んで観る。いまのところ、これがいちばん! モンテ・ヘルマン監督『断絶』(1971) わたしの未熟な「言葉」をうかつにあててはいけないな、と思わせる凄味のある作品。 なので、多くを語るのはひかえます! このジェームス・テイラーの気…

めだま

うちにある本。 ルドンです。 中にはこんな図版がいっぱい。 そう、みな目がすごいのである。 なぜこんなものを引っ張りだしてきたかというと、 このごろ立て続けに観た映画で、目にまつわる表現が印象的だったため。 燃える小屋をみつめる男性のアップ。彼…

ゾンビ

いまさらだけど、先日ようやく(愛する)ロブ・ゾンビ監督の最新作『ロード・オブ・セイラム』を観た。 評価はさまざまだが、ワタシはこれ大好き。 街は暗くて地味で登場人物は下品だ。閉塞感のある空間が息苦しい。 内臓ずるずるスプラッタシーンもある。目…