みち
ロードムービーを好んで観る。いまのところ、これがいちばん!
モンテ・ヘルマン監督『断絶』(1971)
わたしの未熟な「言葉」をうかつにあててはいけないな、と思わせる凄味のある作品。
なので、多くを語るのはひかえます!
このジェームス・テイラーの気怠げな立ち姿からして、いかにもいい映画だよなあ。
ウォーレン・オーツとデニス・ウィルソン(ビーチボーイズの)も出演しているよ。
ロードムービーのおかげで、道そのものに魅力をかんじるようになった。
ジェームス・ベニング監督の『スモール・ロード』という作品がある。
こんな道を、ずうっと長回しで映しつづける。
カメラを固定して長時間おなじ場所を映すから、わたしたちは能動的に、その景色の中に「ストーリー」をみつけようとする。
車の行き交い、葉のゆれるようす、その音、あの道とこの道のちがいは、などなど、
そうこうしているうちにすっかり道を観察するのが癖になってしまった。
(ベニングごっこ、ゲリンごっこというのをよくやる。)
狛犬にたどりつくまでにも、いろいろな道に出会う。
提灯にみちびかれたり。
ひょいひょい。
お友だちがいたり。
踏切ずきにはたまらない。ちなみに実家の近所。
この先で死ぬんじゃないかという道もある。
こういうとき、たいへん清々しい。
道といえば、このエンドロール。
何度みても涙目。
Terry Reid:Seed Of Memory(1976)