噛む飼い犬より噛まない狛犬

このごろは飼い犬とも仲がいいよ

アンティーク

こんにちは。秋の晴天と台風がめまぐるしい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。

わたしはというと、1本100円のレンタルDVDで夜な夜な癒されているところです。

 

というのも、ようやく筋肉ぶつかる系アクション映画の魅力がわかるようになりましてね…フフ…。

筋肉ひしめく映画なんて観るもんじゃない、妙齢のおなごだもん恥ずかしいわ、と敬遠していたのですが、

マチェーテ・キルズ』に出演していたマルコ・サロールというアクション俳優にヒトメボレしてからというもの、なにやらスイッチが押されてしまったようです。

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この完全にキレちゃってるかんじ、たまらん。

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キレてる。たまらん。 

 

さらに、youtube木曜洋画劇場の予告を発見してしまい、「肉密度1000%!」「心臓、ドッ筋ドッ筋」などの鮮烈なフレーズにすっかりノリノリになってしまったのであります。

筋肉むっちり系アクション映画初心者なので、ぜひおすすめを教えてください。

 

さて、帰郷のさいの狛犬、第2弾。

こんなのみたことない!と大興奮した(心臓がドッ筋ドッ筋した)狛犬をごらんにいれましょう!

※注:母に連れて行ってもらったため、親子のしょうもないやりとりが挿入されます。

 

まず、ひとつめ。とても広い神社で、境内に3対あったけど、どれもずば抜けて個性的…なわけではない。

どれもかわいいのだけど、なんとなく、不完全燃焼。

と、みると、拝殿のガラスのむこう、本殿の中にちいさな影がふたつ。

まだ狛犬がいる、と母を呼ぶも、りっぱな拝殿のためになかなか奥まで見通せない。

すると母が「中に入れてもらえやんか、訊いてみようか」とひとこと。

いやいやそれは図々しいでしょう、自分のちからの及ぶ範囲でのみ狛犬をたのしむのがマイルールであって…

「ごたごた言っとらんと、訊いてみよ」

戸惑うわたしにおかまいなく、社務所へ突撃する母。

そして、白いTシャツを黒のジャージにねじこんだ、体育の先生みたいなおじさんを連れてきた。

「ええってさ。写真も撮ってええって」

なにいいいぃぃぃ?!そんなにあっさり?!

 

裏口のようなところから入る。がちゃりと扉を開けると、えびすさまの立ち姿だろうか、黒い像がお出迎え。

(恐縮しきりで、写真を撮れなかった。小心者なのだ。)

そして本殿のまんまえ、狛犬をみつけるやいなや、

母・わたし「かっ、かわいい!!!」

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ざらざらした膚が古さをかんじさせる。大きさはひざ丈ほどもなく、それがとってもかわいい。

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ごらんのとおり2対のあいだには階段があり、この角度より内側で撮影するのはむずかしい。

そのチャーミングなお顔を撮りたい、と苦心した。

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ちょいとそこらで遊んできました、おやつください、とアテレコしたくなる無邪気な表情、癒される。

しゃがんでアレコレしているあいだ、母とジャージのおじさんは楽しく会話していた。

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江戸時代くらいにつくられたのかしら。この誇らしげなようす、愛おしいな!

もう大興奮しちゃう。

 

おじさんにお礼を伝え、車に戻ると母を崇めた。

 

 

もうひとつの神社でも、古い狛犬をみつけた。

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どこか中華風で、まさしく獅子といったかんじ、これもみたことがない。

白い膚がつやつやしているのが印象的、ふしぎな魅力で眼がくぎづけになる! 

 

しかし、かれらは柵で守られた本殿にいて、これまた撮影がむずかしい。

ここでは母の突撃作戦がつかえないので、しょんぼりする。無人だもの。

 

「大丈夫? カメラ、落とさん?」と心配する母をうしろに控えさせ、柵のそとからがんばった!

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逆光で顔がうまく撮れないため、この美しいお背中を鑑賞していただこう。

背骨にそった毛並、尻尾のさきまでがエキゾチック。彫りもこまやかで、これほど「なまめかしい」「なやましい」という言葉がにあう狛犬ははじめてだ。

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相方は、子犬を連れている。子犬は足が長くてスタイル抜群だ。

それにしても、かれらの輪郭の繊細さ、曲線のしなやかさ、すばらしいな!

ペアでみると、こんなふう。どうしてこんな田舎に、異国情緒あふれる狛犬がいるのだろう。

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満足、満足。

東海エリアはいわゆる「岡崎現代型」が多く、他の地方にくらべ個性が欠けるなあ、とつねづね残念だった。

しかしその狛犬力(こぶしをにぎって「こまいぬぢから」と読んでくれ!)は、まだはかり知れないのだ。

あなたの近所の神社も、ものすごい逸材を隠し持っているかもしれません。

 

 帰郷編、もうちょっと続きます。

 

 

Lady Gaga:Aura(2013)

Lady Gagaの曲に、マチェーテ・キルズの映像がついている。

メンデス役のデミアン・ビチルもどんどんかっこよくみえてきて、ついには鼻血吹くかと思った。

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このふたり、たまらん。