こいぬ -2
自分にあうストレス発散方法をみつけるのって、思いのほか難しいですよね。
わたし、社会人になってから、ようやくみつけたんです。
おしゃべり? 食事? カラオケ?
否! 深夜のホラー映画、これしかないっ!
今年は『エルム街の悪夢』シリーズ、初見にしてドハマリしてしまった。
やっぱり1作目が桁はずれにおもしろいんだけど(これは強調しておきたい)、
シリーズを追うごとにただの変態セクハラ野郎になっていくフレディを見守るのもまた一興だった。
こうして立っていると、かっこいいのに。
2作目でボンデージ姿の男性教師を裸にむいておしりぺんぺんしたあと殺したり、
3作目でエロエロ看護婦に変身していたり、
4作目で犬のおしっこを発火させて復活を遂げたり、
5作目でベイビー・フレディになってママと親子喧嘩状態になったり、
6作目に至ってはほんとに変態セクハラ野郎としか言いようがなかった。
そして彼は、いままで「心の・映画殺人鬼ランキング」ぶっちぎりトップだったマイケル・マイヤーズについで、2位におさまることになった。
ブロンド水着ギャルを砂に沈めてこのポーズ!
「そうですわたしが変態です」
話かわってこちらが本題、地元でみつけた狛犬、子犬編にまいります!
おっと、こいつはたしかにホラーだけど、過去に登場ずみなのでお引き取りねがおう。
ここからが本番だ。
まずは初級から。
顔立ちも整っているし、かわいい。けど、ヴァンパイアはだしのごつい牙と、ごらんなさい鋭い爪を。
この爪、フレディさんにしかみえなくなってしまったので、こういう狛犬をフレディさんと呼ぶことにする。
「呼んだ?」(壁から)
つぎは、中級。
むう、なかなか個性的なお顔だ。彫りも深く、精悍である。
よこからみると、がっしりふんづけられて腰が引けちゃっている、ちょっとかわいそう。
そして上級だ。気の毒だけどおもしろい、という器用な子犬たちだ。
その1。お人形みたいにちいさな狛犬の、
お人形みたいにちいさな子犬は、
ちょっと顔が雑!
つぶされまいと、懸命にこらえているかんじ。まことにいじらしい。
その2も涙ぐましい。昭和のお父さんっぽい親の(濃いな~…)、
足もとで哀愁ただよう背中、
その顔はひたすら、耐えている。
親子関係って複雑だよな。
あとは狐さんたちを紹介して、長らくつづけた帰郷編を終えようとおもっています!
そういえば、こいつもフレディっぽい。
赤と緑があるから、というだけだが。
「呼んだ?」(あ、顔立ちもすこし似てるかも…?)
けがすらまともにみられないチキンな自分が、なぜホラー映画にはまっているのか、うーん謎だ。
ホラー映画では、人間関係や人生の選択における「ボタンのかけちがい」「失敗」「後戻りできなさ」そして宿命めいたもの、の切実さが、惨劇のうらでちらつくことがある。それを血のあいまにみつけて、掬いとりたい、それをもとめて観ているようにおもう、いまのところは。
Ryn Weaver:OctaHate(2014)
彼女、セーラー・ジュピターがお好きなようで、ちょっと親近感。